真っ赤な顔してギャオースギャオースと泣いていたあの赤子が、気づけばもう5歳である。
平日の朝は起こしてもなかなか目が覚めず、ぼうっとしながらパンをちびちびとかじり、「ずーっと夜がいいなあ…そしたらすきなだけ寝ていられるのに…」とくたびれたサラリーマンのような5歳である。
タンスから洋服を何着も取り出し、床にコーディネートしたものを広げては「う〜ん?」と唸り真剣に吟味する5歳である。
「これにきめた!」と着てみるものの、「やっぱりちがう」と脱ぎだす5歳である。
「早くして!!」
母の要求に「はぁぁい…(ㆀ˘・з・˘)」と不満げな5歳である。
急いでいるときに限ってなぜか犬になってしまう5歳である。
保育園に送り届けると、別れ際には「ママ、おしごとがんばってね♡」と抱きついて送り出してくれる5歳である。
仕事が終わって迎えに行くと、「ママぁ〜!!」と駆け寄り母の胸に飛び込んでくる5歳である。
園では「折り紙博士」の称号を持つ5歳である。
カブトやボート、パクパクを先生やお友達に配りまくり、100枚入りの折り紙をあっという間に使い切ってしまう5歳である。
クラスに好きな男の子ができた5歳である。
しかも両思いの5歳である。
ひらがなを何となく書けるようになってきた5歳である。
「まま かわいいね だいすき」と書いた手紙をくれる5歳である。
「娘ちゃん、ママのおてつだいだいすきなんだぁ〜♡」と天使のような5歳である。
「じゃあ洗濯物のタオルたたんでくれない?」と頼むと、
「え〜めんどくさ〜い(ㆀ˘・з・˘)」と断る5歳である。
将来は「おまわりさん」になって人を助けたい5歳である。
「お誕生日はキックボードがいい」と決めた5歳である。
買いに行くと、隣のコーナーにあった自転車を見つけて、「これにする(^ω^)」と心変わりする5歳である。
休日は自転車を乗り回すのに夢中な5歳である。
交通ルールの話をすると、
「じぶんのいのちは、じぶんでまもる、だよね!」と心強い5歳である。
お菓子にはうるさい5歳である。
娘が寝たあとにこっそり食べたお菓子の袋とかをゴミ箱の上の方に捨てておくと翌朝になって娘がその袋を握りしめながら「だれがたべたの?ママ?ねえママなの?」って激しい追求を受けるから姑とかよりタチ悪い
— はなこ (@hanako55211) 2017年4月19日
これが大好きな5歳である。
よく赤ちゃんを産む5歳である。
バナナが大好きな5歳である。
会話の9割下ネタの5歳である。
「娘ちゃん、おおきくなったでしょ(^ω^)」
身長が107cmになった5歳である。
「ほんと、大きくなったよ。」
しみじみする母である。
「ママ、だいすき!」
わたしもきみが、
大好きである。