はなこのブログ。

酒をよく飲みすぎてしまう人です。7歳の娘がいます。

私と夫の全然ロマンチックじゃない話

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私と夫の全然ロマンチックじゃない話

みなさんごきげんよう。はなこだよ。

私はサザンとビールと海(泳げないくせに)があればそれだけで生きていけると豪語するオヤジ気質な一面を持つ干物ガールですので、恋愛映画なんかを見て“ス・テ・キ♡”なんて思ったことは全然ないのですが、一応人並みに“お姫様願望”のようなものも持ち合わせていて、友人のロマンチックな恋愛エピソードを聞いては羨ましいぜこのやろうなんて思っていて、そういえば私の人生はそんな出来事とは全く無縁だなあとひっそりといじけていたりします。

私が夫と出会ったのは18歳のときでその後すぐ付き合いが始まり2年半ほど前に結婚しました。
そのため付き合いとしては今年で10年目になりますが、私は夫から愛の告白を受けたことはないし、プロポーズの言葉も特にありませんでした。

そんな彼ですから私の誕生日などにもロマンチックなサプライズはおろか、プレゼントさえもろくに貰った記憶がありません。
しいて言うなら好きなアーティストのCDを気まぐれで買って来てくれたりとか、私が「買えコラ」と脅して買ってもらった指輪ぐらいでしょうか。

それが彼の性格なので私もしょうがないと諦めています。
そういう人を自分で選んだのだからと。

それはそうと結婚して最初に迎えた私の誕生日のときの話なんですけど、その日夫は出張の予定が入っていたので二人で過ごすことができなかったんですね。

だから残念だなーと思いつつもまあそのとき私は既に妊娠していて飲みに行ったりもどうせ出来ないし実家に帰ってケーキでも食べてくるわーって夫には話していたんですね。

そして誕生日当日はその言葉どおり実家でご馳走やケーキを食べながらのんびりと過ごしていたんです。

ちょうどみんなで夕食を食べている頃、ピンポーンとインターホンが鳴って私がはいはいと出ていったら宅配便だったのですが、荷物の送り主を見るとなんと夫の名前が書いてあったんですね。
宛先は私。

箱にはでかでかと「骨付きチキン」と書いてあったので、そうかこれ家族みんなで食えという意味だと思って「夫から骨付きチキンの差し入れ届きましたーw」と報告すると「なんだあいつw」って家族みんな笑ってて、私もなんだあいつ意味わかんねwと思いながら箱をバリバリと開けてみると、中身は明らかに骨付きチキンじゃない。

中から白くて丸い物体が出てきて家族全員「?」ってなってたんですけど、私にはそれが何なのかすぐに分かりました。

当時私は「ぴーこん」っていうiPhoneアプリのキャラクターにハマってて、夫はそれを見て、これはなこに似てるといつも言っていて私のことを「はなこんw」とか呼ぶのが二人の間で流行ってたんですね。

中に入っていたのはその「ぴーこん」のぬいぐるみだったんです。

ぴーこん

それ見た瞬間ああこれ誕生日プレゼントかと思ってこんなんどこで手に入れたんだ?という疑問と売ってる所なんかあるんだということにびっくりしていました。

これは余談なんですけど、私はリラックマとかカピバラさんとかそういう類のいわゆる“ゆるキャラ”が好きで、それらのグッズなんかも適度に持っているんですが、そういう情報が広がると職場の男性とかがすぐぬいぐるみとかキーホルダーとかをくれるようになるんですよね。
なんかおまけで当たったから的なやつ。
私はそういうのに対して「わー!ありがとうございますー!」と表向きは言うんですけど正直全然いらないんですよね。
そんなにあっても困るというか。

でも今回は大好きな夫がわざわざどっかから探して贈ってくれたぬいぐるみなのでそれはもう嬉しかったんです。

すぐさま夫に電話して「ありがとう!」と伝えました。

夫は照れながらも「いやー大変だったよー」とかいって苦労話をし始めたんですね。
「生地がさ~糸がさ~」って。

私は「え?え?ちょっと待って話がかみ合ってないから整理させて。」ってちょっとタイムをかけて、「まさかこれ自分で作ったの?」って聞いたら「え?そうだよ」って返ってきたので私は今度こそ本当に驚きました。

これも余談なんですけど、私の夫は今でこそ“いいパパさん”みたいな風貌をしていますが、出会った頃はほんとチンピラオラオラでましてや“裁縫”なんていう言葉とは1番遠い所にいるような男なんですよね。

「どうやって作ったの?」って聞いたら、生地売ってる店で店員にぴーこんの画像見せて「どうやって作ればいいですか?」って聞いて「プッw」とか言われながらアドバイスをもらってそれで実家のミシン借りてコツコツ作っていたのだそうです。

「ちょwww30過ぎたいい大人がよくやるねwww」ってもう私大爆笑。おなか痛い。
そして「さすが私の旦那だね、ポテンシャル高すぎwww」ってひとしきり褒めたりからかったりして電話を切りました。

電話を切った後改めて、「そっかあーこれ手作りなんだー」ってそのぬいぐるみをしげしげと眺めていたら、そのぬいぐるみが首から下げてるプレートに「はなこ誕生日おめでとう!」ってすっげー汚ない字で書いてあるのが目に入ってきて、うわ~字きったね~、きったね~字だな~なんて思ってたらなんだか急に涙がたくさん出てきて、そのままうわーって泣きました。

私この人と結婚して良かったです。

 

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