はなこのブログ。

酒をよく飲みすぎてしまう人です。7歳の娘がいます。

母と娘のお菓子大戦争

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※この記事は私がゴールデンウィーク中に途中まで書いて放置していたのを再編したもので“ゴールデンウィークっぽい要素”がふんだんに含まれます。
鮮度は多少落ちますが味に影響はありません。

 

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みなさんごきげんよう。はなこだよ。

ゴールデンウィークいかがお過ごしだろうか。

私は仕事が暦通りの休みなのだが、夫の方はそういう時ほど忙しくなる仕事をしているため土日祝日はいつも家に居らず、私と娘(2歳)は二人きりで過ごすことになる。

なのでその間は実家に顔を出したり買い物に行ったり電子レンジの前でくるくる回ったり、まあ普段と変わらない過ごし方をしていた。

そんなたわいもない日常だがそんな中で勃発した私と娘の大戦争について今日はお話ししようと思う。

私と娘のお菓子大戦争

その日、昼食を食べ終わり私はお菓子が食べたくなったので娘と菓子パ(お菓子パーティ)することにした。

私は普段から夫に「結婚前と比べて身体が2倍になったね」とかいう悪口を言われているのだが、人に悪口を言うのって良くないなって思うし、そもそも私はその辺の力士と比べればだいぶ痩せている方だ。

なので私は気にせず週に1回程度は娘と菓子パを開催している。

「お菓子食べよう」と言うと「ヤッター!!!」と言って跳ねる娘がちょーうけるので3回くらい「お菓子」と言ってやった。

 

 

お菓子をテーブルに広げ「牛乳とお茶どっちにする?」と聞くと「あにゅー」と言うので牛乳も用意してやる。

牛乳を入れたコップを悲しいほどに黄緑色をしたわが家のテーブルに置いてからわずか数秒、突如戦争の火蓋が切って落とされた。

 

 

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宙に舞う牛乳はとても美しかった。

コップからこぼれ落ちる白い液体が日の光を浴びてきらきらと輝いている。

全ての動きがスローモーションになり、私の頭の中には「G線上のアリア」が響きわたった。

綺麗な弧を描いて落ちてゆく牛乳の横に「あちゃー」てなってる娘の顔が見えた。
おまわりさん、犯人はこいつです。

牛乳が地面に着地すると同時に私のスローモーションはとけ、びっくりするほどドスの効いた「コラァ」が出たかと思うと無駄のないなめらかな動きで娘を隣の部屋へつまみ出した。

その動きはまさに、よく訓練された母のそれだった。

つまみ出された娘は「ふえっふえ~」といつもの嘘泣きで反撃してきたが私が無視を決め込んだため戦いは冷戦状態に突入した。

扉の隙間からチラッチラッと見切れては「ふえっふえ~」とアピールを繰り出し優位に立とうとする娘だが、私にはそんなもの通用しない。

私は無言で牛乳を拭いた。

すると業を煮やした娘が突然こちらの部屋に押し入り菓子を食うという暴挙にでた。

「なん…だと…?」

意表をつかれた私は慌てて作業を終え娘と競い合うようにして菓子を貪り食った。

「カントリーマアムは渡さん…!」
母としての意地だ。

しばらくはガサガサボリボリふえっふえ~(泣きながら食うてる)だけが室内に響いていたが、そのうちに私たちの様子に変化が訪れた。

殺伐とした雰囲気は嘘のように消え、2人の顔には笑みさえこぼれていた。
お菓子を食べることによって分泌されたセロトニン的な何かが私たちの心を救済したのだ。

私たちは最後のマアムを二人で半分こして食べながら完全に和解した。
戦争の二文字は消え代わりに平和が訪れた。

半分こといっても本当は母8、娘2の割合だったことは大人だけの秘密である。

半分この図

おしまい。

 

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