わたしはほうれん草が大嫌いです。
みためも黒っぽくて嫌だし、味もおいしくありません。
ママは「何でもバランス良く食べないと大きくなれないよ」といつもしつこく言ってくるので、わたしは耳にタコができそうです。
ちなみにいつもこのブログをかいている人がわたしのママです。
きのうもわたしの大好きなスパゲティにほうれん草をいれてだしてきました。
もうげんなりです。
ほうれん草をよけて食べようとするわたしの手を制し、ニコニコ顏で「美味しいよ~あ~ん」と言いながらほうれん草を食べさせようとしてきます。
わたしはかしこいのでそんな手にはのりません。
体ごとプイっと横にむけて拒否のポーズをとります。
「ほうれん草食べないと大きくなれないよ~」
そんなわけありません。
何度かその攻防戦を続けているうちに、わたしの手があやまってお茶の入ったコップにあたってこぼれ、床がびちゃびちゃになりました。
ママのあたまからツノが生えました。
ママが床にこぼれたお茶をふいているすきに、わたしはほうれん草を床におとす作業をはじめました。
ママの奇声が聞こえました。
どうやら作業をしているのがバレてしまったようです。
「ぽーい」と口にだして言ってしまったのが悪かったのでしょうか。
わたしの悪いクセです。
ママは怒ってわたしのスパゲティをさげてしまいました。
そしてかわりにわたしの大好きなイチゴを持ってきて食べはじめました。
わたしはイチゴが食べたくて手をさしだしましたが、ママは「好き嫌いするのはだめ」と言って自分ひとりでイチゴを食べています。
鬼畜です。
しかしわたしはやはりかしこいのでこんなときどうすればいいかを知っています。
両手をまえに差しだし、顔をみぎに45度かたむけ、上目づかいで「ちょーだい♡」と言えばいいのです。
ほうら、ママは迷いつつもしぶしぶといったかんじでわたしにイチゴを渡してきました。
わたしが「イチゴ、おいしーね♡」と言うと(なるべくカタコトで言うのがポイント)、「美味しいね」と笑顔でかえしてきたので仲直りしてふたりで仲良くイチゴを食べました。
おとなってほんとうにチョロいですね。
おしまい♡
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はなこ(@hanako55211)