はなこのブログ。

酒をよく飲みすぎてしまう人です。7歳の娘がいます。

劣等生でじゅうぶんだ。はみだし者でかまわない。

スポンサーリンク

ろくでなし 【意味】なんの役にも立たない者

私はろくでなし

突然ですが、私はろくでもない人間(ろくでなし)です。

高校生のときTHE BLUE HEARTSの「ロクデナシ」という曲を初めて聞き、これは全くそのまま私のことではないかと驚愕したくらいです。

役立たずと罵られて 最低と人に言われて
要領良く演技出来ず 愛想笑いも作れない
死んじまえと罵られて このバカと人に言われて
うまい具合に世の中と やって行くことも出来ない

まあさすがに死んじまえとかは言われたことはないですが、高校生のときの私は協調性がなく群れることが苦手で、見た目も不良っぽかったので、何もしてないのに不本意な叩かれ方をすることなども結構あったのです。

それでいて中身はヘタレなものですから、社会に出てもまあ職を転々としたりニートなんかも経験したりで、「何かの役に立つ」ということとは無縁であり、それはつまり私が生きていようがいまいが大多数の人にとっては関係がないということです。

しかし別に私はこんなろくでもない自分を悲観しているかというとそうでもなく、それなりに楽しくやっています。

それなりに楽しくと言っても、昔には嫌な仕事をまかされて夜な夜な吐いたり、男関係で手痛い失敗をしたり、ここでは言えないような悲惨な目にもあってきたわけですが、そんなことも時が経てば酒の肴になるのでまあオーケーです。

俺はろくでなしだが、人でなしじゃない

この言葉は浅田次郎「天国までの百マイル」という小説の中の主人公の台詞で、私がとても好きな言葉です。

随分昔に読んだので小説の内容はうろ覚えで台詞自体ももしかしたら間違っているかもしれないのですが、仕事も金も何もかも失った中年男性が病気の母のために奔走する話で、精神的•肉体的に極限まで追い詰められたその男が、それでもまだ自分は人の道を外さないぞという思いを込めて言った台詞だったと思います。

自分の人生がうまくいかず、人の道を踏み外しそうになったときに思い出しては勇気をもらっています。

天国までの百マイル (朝日文庫)

天国までの百マイル (朝日文庫)

 

生きていることの意味

巷には「自分を高めて何かを成し遂げる方法」とか「自分の性格を変える方法」なんていう自己啓発書があふれていますね。

私も一時期はそんなものを読み漁っていた口で、「自分探しの旅に出たい」とか「生きるってなにさ」と思っていたこともありましたが、別にそんなこと考える必要はないのだと最近気づきました。

今ここにいるろくでなしこそが自分なのだから、どこかに探しに行く必要はないなと。

生まれたからには 生きてやる
生まれたからには 生きてやる

生きる意味なんてなくたって別に困りませんから。

しいて言うなら私がもし寿命をまっとうすることができるとしたら、最期には、

「あーろくでもない人生だった」

とププっと思い出し笑いして死にたいです。

劣等生でじゅうぶんだ
はみだし者でかまわない

 

引用は全てTHE BLUE HEARTS「ロクデナシ」からのものです。

YOUNG AND PRETTY

YOUNG AND PRETTY