拝啓、旦那様。
私はあなたのことを愛しております。
とてもとても愛しております。
しかしあなたにとって私は“悪い妻”だったのかもしれないと、これまでの自分の行いを顧みては後悔の念がわっさわっさと押し寄せてきているのです。
そのことについて謝罪したいと思い、手紙をしたためることにしました。
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私は好奇心旺盛な女です。
そのことであなたをとても傷つけました。
「足がしびれた!」
あなたにそう言われたとき、私は心配よりも好奇心の方が勝ってしまっていたのです。
私はこう思いました。
このしびれた足に北斗百裂拳をお見舞いしたらどうなるだろうか?
そしてあろうことか、それを行動に移してしまったのです。
あのときの私はどうかしていました。愛するあなたに北斗百裂拳をお見舞いするなんて。
しかし、拳ではなく指先でちょんちょんちょんちょんするだけにとどまったのは、私にまだ理性が残っていた証拠かもしれません。
不幸中の幸いでした。
私はただあなたにこう言いたかっただけなのです。
「お前はもう死んでいる。」と。
~~
あなたもご存じのとおり、私は欲深い女です。
欲といっても物欲ではありません。
「食欲」です。
私はそのことであなたに謝らなければなりません。
あなたはいつも仕事で帰りが遅く、一緒にご飯を食べれる日はほとんどありません。
そのことを利用し、私はとんでもない悪事をはたらいてしまったのです。
その日私が作ったからあげは全部で12コでした。(子どもの分を除いて)
偶数です。
割り切れます。
6コと6コに分ければいいのです。
算数の教科書に出てくるたかしくんですらこんな問題簡単に解けるでしょう。(彼は解く側ではなく解かれる側だということはこの際置いておきます。)
しかし実際には全く違った結果になってしまいました。
私はあなたのことをとても愛していますが、からあげのことも同じくらい愛しているのです。
その気持ちは算数の問題のように簡単に割り切れるようなものではないのです。
からあげは言いました。「はなこちゃん、7コ食べてよ!お願いだよ!」と。
愛するからあげにそんなお願いをされて断ることのできるデブなどこの世に存在しません。
私は思ったのです。
からあげの頼みを断る非情なデブにはなりたくない、愛のあふれるデブでいたい、と。
そんなことを考えながら食べたからあげは、涙の味がしました。
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私はとても正直な女です。
何事にも嘘はつけません。
私がちょうどお風呂から上がったときに帰宅したあなたは、生まれたてのはなこのようにとぅるんとぅるんになった私にわざとまとわりついてきましたね。
そして私はいいましたね。
「うっわ、ベトベトする!ベトベト星人!しかもくっさい!べトクサ星人やん!べトクサ星に帰れ!帰れ帰れ!」
私は自分の言ったことがいまだに信じられません。
愛する夫に対し、「べトクサ星に帰れ」などと言ってしまうなんて。
しかもその言葉に対して、「クサクサ~」と言って自分なりのべトクサ星人を演じてくれたあなたに対し、「なんかちょっと違う」という理由だけで冷淡な態度をとってしまったことも反省しています。
本当に申し訳ありませんでした。
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こんな悪い妻である私といまだに夫婦でいてくれることにとても感謝しています。
また、機会があれば北斗百裂拳をお見舞いさせてください。
これからもよろしくお願いします。
あなたの妻はなこより。
ツイッターもやってるよ。
「女の子おっぱい」
ついにこんな検索ワードでやってくる奴が現れた。
— はなこ(ただの酔っぱらい) (@hanako55211) June 5, 2014